みんなみたいに上手に生きられない君へ

頭の中のザワザワがどんどん強くなって、それは頭だけじゃなく全身まで支配していく。


完全に自分の世界に閉じこもっていたからか。

本当に大丈夫?と、私の腕に触れようとした和也くんの手を避けるように、反射的に一歩後ずさってしまった。



「......ご、ごめん、やっぱり体調悪いみたい。
今日は帰るね、本当にごめん」



......最低だ、私。

せっかく楽しかったのに。
せっかく一年生から憧れの、あの、和也くんと二人でいたのに。

だけど、もうムリだ。
これ以上、耐えられない。



「え?......月子?」


   
人が怖い、ここにいるのが怖い。

知らない人ばかりなのに、誰も私を攻撃しようなんてしてないのに。


得体の知れない恐怖に全身を支配された私は、それ以上この場にいることが耐えられず、そこから逃げ出した。

和也くんの顔を見ないように、人混みの中に紛れたんだ。