みんなみたいに上手に生きられない君へ

そう納得したんだけど、当の本人の和也くんは、私が指摘すると、まじまじとタイトルの部分を見ていた。

そんなにじっくり見る必要あるかな?ってくらいに、じっくりと。



「......本当だ、両方とも同じだ。
間違えて同じやつ買うとこだった。ありがとう」



和也くんは恥ずかしそうに笑うと、二枚持っていたうちの一枚を棚に戻した。


......あるよね、そういうの。
私もよく見ずに借りて、同じDVD二枚借りたりとかたまにやっちゃう。

和也くんも、意外とうっかりさんだったりするのかな?


自分のうっかりミスは笑えないけど、和也くんのうっかりはちょっとキュンとしちゃう。

しかし、和也くんの照れ笑顔に萌えている場合ではなかったらしく、棚の影からのぞく圭佑くんに無言のオーラを送られていて、はっとする。



「う、ううん、と、ところで和也くん!
あの、番号かLINEの......あれ、教えてほしい」



......あせって、変な切り出しかたしてしまった。

和也くんも突然そんなことを言い出した私にちょっと驚いているみたい。