ーーー・・・・白百合女学院外掲示板前。

(タカツキ リョウカ)
高槻 涼香 side



「うっわぁー、また3位だ・・・!」



私達は、月の終わりごとに掲載される学力順位表を見に来ていた。


「3位だ・・・!」と、落ち込んでいるのは同クラで
幼なじみの、美森恋愛(ミモリ レア)。


身長が小さく小柄で、可愛い。


けど、 バカ(脳内が)ので、女子からは人気だが男子からは黙ってればなあ・・・と、不人気ではある。


恋愛は、肩を落としていじける。


その横で、声がした。



「私も、4位・・・・。また、変わんないなあ」



ため息をついて、掲示板の数字を見つめる美少女。


この子も、同クラで、幼なじみの木崎姫(キザキ ヒメ)。


見た目も性格も、リアルな天使!!


彼女を見かけた男子には、翼が見えるそうだとか。


そんな不服そうな彼女達の、横でドヤ顔をしたウザイ女



「yes!!また、No.1♪♪」



「うわ、うっざあ…」



安定の、むかつくドヤ顔を見せたのは、2人と同様幼なじみの今井香月(イマイ カツキ)。


美人で、クールビューティな彼女だが、時々こーゆうウザイ面があるので、モテない。


だが、女子にダントツ人気。


やっぱり、今月も香月が1位で・・・私は2位か。



「へぇー、皆変わんないなあ…」


「まあ…ね♪」


「死ねばいいのに」



ボソッと、呟く恋愛。


そんな恋愛の言葉に反応し、香月は恋愛を見下ろした。



「悔しかったら、勉強しなさい♪」


「ムカつくー!なんだ、お前ーw」


「学力総合1位の、香月様です☆」



香月が、舌を出して恋愛をいじる。


毎月恒例の、行事。


そんなふたりを見て、微笑む。


こんな、毎日が続けばいいのになあ……


ー・・・でもそんな時間は、長くは続かない。