第3R【恋愛vs誠名】


「恋ー愛チャンッ♪♪」


「うわ、最悪。何よ。」


「ひどーい。花火大会で、合コンするんでしょ?」


「そうだけど、何?」



«解説»
えー。
誠名氏に変わりまして、この俺、花之屋蓮華が解説するな!
まず、恋愛が、誠名をー・・・あれ?なんだっけ
あれー・・・〈下手くそか!!←零涙
えー、バカに変わりまして僕、零涙が担当します。



「俺、恋愛チャンと花火見たいな〜」


「お断りします。」


「何で?」


「“チャラい”から」



«解説»
誠名プレイヤー、恋愛氏の究極発言に戸惑う。
だけど、僕の誠名はそんなにヘタレじゃない!!
やる時はやる男。
さあ、これからの展開が楽しみです。



「酷いなあー、俺恋愛チャン大好きなのに」


「はぁ……、美土里誠名クン。」


「はい、なになに〜?」


「今までその言葉、何人に言ったのかな?」



«解説»
誠名プレイヤーが、反応に困る。
《零涙→せ、誠名言っちゃだめだからね!?
恋愛氏が、笑う。



「正直に言ってみ?ね?」


「えーとぉ、分かんないなあ」


「何で?」


「数が……その、多すぎて……てへ★」


「そっか。……ブチッ」



«解説»
恋愛氏の中で、何かが壊れました。



「お前みたいなチャラ男は、問題外だわ!!」




«解説»
誠名プレイヤーが、勢いよく飛んでいく。
《零涙→誠名っ!?



「チーン……」


「……フ●ック」



«解説»
誠名プレイヤーに、唾を吐きかける恋愛氏。
その目は、酷く荒んでいた。




誠名、KO。




«解説»
さあ、前の誠名プレイヤーの一言を巻き戻ししましょう。



【期待してよ、KOだから♪】



3人一斉、笑い出す。
その声に、誠名の右手が反応する。
零涙は、リピート再生する。



「ちょっ、やめろ!零涙、誠名が可哀想だ」


「そうだ、誠名は――――・・・」



【KOだから♪】



3「(´^ω^`)ブフォwww」



【KOだから♪】



「ちょwもう、やめて。腹痛いっwてか、何あの自信満々な顔ww」


「流石にもう笑わないからな」



ピッ



誠【KOだから♪】



3「ぎゃはははははww」



3人が笑いこける中、誠名は言った。



「死にたい涙」



春の暖かい日差しが、誠名を暖かく包み込んだ。