第2R【姫vs零涙】


「大塚姫」


「わっ!?びっくりした……美桜クンか…」



«解説»
さあ、我が4人の中でダントツ可愛い零涙プレイヤー。
キュートな姿からは想像が出来ない、男らしい一面を見せてくれるのか……!?



「合コンなんて、行かないで……」


「えっ……と、なんで、それを?てゆうか、なんで?」


「僕だけ、見ててほしいんだ……」


「え……//」



«解説»
おっと、これは上目使い&瞳うるうる攻撃だ!!
可愛いすぎる!!
まさに、背中に羽が見えます!!///
さあ、この発言に姫氏はどう対応するのか。



「いや、でも…皆と、約束してるし……」


「ダメ……かな?」
(チッ。めんどくせーな、早くしろよ)


「ダメって、言われても…」



«解説»
姫氏の心が揺れている!!
が、心の声がドス黒いぞ、零涙プレイヤー!!
さあ、決まるのか!?



(決まったな)


「美桜クン、私、ちゃんと美桜クンのこと見てるよ?」


「え……」


「美桜クン、冷たいことばっか言ってるけど本当はすごく優しいよね?私、美桜クンの、そういう所が好きだよ」


「っ……////」



«解説»
おっと、ここで天然ガールから必殺、「無自覚で可愛いこと言っちゃうよね」が出た!!
零涙プレイヤー、思わず赤面!!



「美桜クン?どうしたの?」


「ッ……可愛いすぎる、発言やめてっ////」


「え///」





両者、引き分け。



«解説»
引き分けという、結果になりました。
……が、何故でしょう、この癒しは。
可愛い者同士が、並ぶと……。
本当に――――――「気持ち悪い」



零涙が、珍しく俺に反抗的だ。


何か、様子が違うようだった。


心配になった俺は、零涙の顔を覗きこんだ。



「零涙〜?」


「っ!!」


「――――――え。」



俺は、ニヤリと笑った。


そんな俺に対し零涙は、「笑うな」と口調を荒らげた。


俺は「はいはい」と言うとまた、にやける。


ほほう、ニヤケが止まらん。


だって、あの零ちゃんが――――



「っ……////」



珍しく、顔を赤くしていたから。


こんな風になるのは、きっと。



「恋のせいなんだろうな――――。」


「いきなりどうした?」


「んーん。別に♪」



蓮華の質問に、笑顔で返すと彼は不思議そうに首をかしげた。


あの零ちゃんが、恋……か。


嬉しいな。


ま、俺には、恋なんてものは分からないけど。


いつか、そういう人ができるのかな?


ま、いっか。


そう考えながら、ドアノブに手をかける。



「じゃあ、次は俺だね♪」



振り返って、皆の顔を見る。



「期待だな、プレイボーイw」


「期待してよ、KOだから♪」



周囲から、歓声が聞こえた。


ま、歓声っていっても、4人だけど。


俺はまた笑顔で、出ていく。


さあ。




後半戦、スタートだ。