水泳のお時間<番外編>

「~~~」


にも関わらず桐谷さん

俺の言葉をマジと取ったのか
すっかり顔を真っ赤にさせて、黙り込んでしまったんだ。



――おいおい。


図星かよ。

いくら何でも分かりやすすぎるだろ。

うまく交わせよそこは。


どんだけ男慣れしてないんだよ。




……聞かなきゃよかった。




「ふ~ん。ヤッたんだ」

「……っ」

「桐谷さんて、見た目はお堅いようで、案外下は緩いんだな」



わざとイヤみを含んだ言葉を容赦なく並べる俺に

桐谷さんが恥ずかしそうに目を伏せる。



そのしぐさが

妙にエロいというか、生々しく映って

無性に腹が立った俺は、桐谷さんをからかってやろうと思った。