「お前でいいっていうか、お前じゃないとダメだから」
そう言いながらネクタイに指をかけ、乱暴に引き抜く。
「お前は違うの?」
片手で自分の着ているシャツのボタンを外しながらそう問うと、莉央は顔を赤らめた。
「ん。私も、です……」
恥ずかしそうにそう言って、ぎこちなく俺の首に手を回す。
二人でベッドの上で抱き合いながら、目を合わせて笑った。
テンションの起伏が激しくて、表情豊かで、泣いたり笑ったり叫んだり常に騒がしくて賑やかで、いつも予想の出来ない言動で俺のことを振り回す彼女のことが、たまらなく可愛いいと思ってしまうなんて。
俺も莉央のことを言えないくらい、変わり者だと思う。
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□変わり者のカノジョ□END□
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