家出4日目



ピンポーン


朝から家の中に訪問者を知らせる音が響き渡る


朝食を食べ終わり寛いでいる私と蜜華だが立ち上がろうとはせず,洗い物をしている楓に向かって



「「出て−っ」」


と叫ぶ


『はぁ!?』と抗議の声を上げるが,文句を言いながらきちんと玄関に向かう


するとこの間譲達が来た時のように玄関が騒がしくなる


声の主は譲達じゃないから…と思い玄関を覗くと可愛い女の人と男の人


にこにこと笑顔で見つめてくる2人に固まっていると『憂さんの知り合いらしいですよ』と楓が耳打ちする


こんな可愛い人たちの知り合い…確かに見覚えあるけども



「え−っ私のこと忘れちゃったんですか!?」


「僕のことも覚えてないんですか…?
 将来を約束しかけたのに」


そうわざとらしく口にする2人にあの子達が重なる


もしかして…