「そっか。早く言ってくれればよかったのに」
「いや、今日遊びに行くと言ってたし
邪魔したくなかったのと、やることあったからな」
やることってなんだろう?
私に隠すこと?
でも、干渉すんなって言われてたし
聞くのはやめよう。
「そうなんだ。
ごめんね、今急いでご飯作るね」
「いや、飯は作らなくていい。
ってか、こっち来てみろ」
そう言われて私は、黙って戒に着いて行った。
連れてこられたのはダイニングテーブル。
そこには…
「えっ…これ…」
「この前約束したからな。
美味いかどうかはわからんが」
そこには、戒が作ってくれた手料理が並べてあった。
いい匂いの原因はこれだったんだ。



