「そんなことか」と、戒は呟いた。
そんなこと?
私は、そんなことじゃないんだよ!!!
って、怒りを覚えたけど
それは戒の言葉でかき消された。
「手料理くらい、時間あるときにまた作ってやるから。
お粥とかじゃなくて、もっとちゃんとしたやつ」
うそ…ほんとに?
戒のことだから、嫌だとか言われるかと思ってたけど…
「ほんと、に?」
「あぁ」
やったー!!!
楽しみだな〜♪
「だから、そんな凹むな。
無味だろうが取り敢えず食え。
食ったら薬飲んでまた寝ろ。わかったな?」
「うん!」
戒は私の返事を聞くと、リビングへ行ってしまった。
ちょっと寂しいけど、我慢してお粥を食べ薬を飲んで寝ることにした。
ん?寂しい?
なんで、私…寂しいなんて思ったんだろ?



