自己嫌悪に陥ってる私に戒は
「とにかく、お前は何も気にすんな。
今、お粥作ってくるから寝て待ってろ」
そう言って部屋から出て行った。
初めて会った頃は、ほんとに最低って思ったし
俺様で自分勝手で冷たい人だって思ってた。
でも、一ヶ月一緒に暮らして考えは変わった。
ほんとは優しい人で、私のことを気づかってくれる人なんだって。
いつからか、私は戒の見る目が変わった。
もしかしたら、好きになりかけてる…?
なんて、思う時もしばしばあった。
そんなこと考えていると時間があっという間に過ぎていて、戒がお粥と薬を持って部屋に戻ってきた。



