気がついたのは、お昼だった。



目が覚めるとベットの上。





私、戒の前で倒れちゃったんだ…


そう思いながら体を起こすと、横でスヤスヤと眠る戒の姿があった。





え?戒…?


あれ、今お昼だよね?

仕事…は?





一気に頭の中がごっちゃになり

アタフタし始める私。



アタフタしてることに気がついた戒が、眠そうな目をしながら目を覚ました。





「……起きたか」



「うん」



いいや、「起きたか」じゃなーい!


言いたいことはたくさんあるが、取り敢えず



「仕事は?」


これを一番先に聞かないと。





「休んだ。

お前が目の前で倒れたのに行けるかよ。

病人ほっといてまで行けるわけねぇだろ」



休んだ?

ほっとけない?


嘘、全部私のせいじゃん…



「そうなんだ…ごめんなさい…」



私があそこで、倒れるのを少し我慢してたら


きっと、戒は何も知らず仕事に行けたよね。



休まないで済んだのに…