俺は、急いでタクシーに乗った。 「春沢公園まで。急いでください。」 「かしこまりました。」 早くしなくちゃ、あの子の歌が終わってしまうかもしれないー…。 なぜだか、無性にうずうずしてしまう。 「着きまし…」 「釣り、いらないから。」 俺は、タクシーのおっちゃんにお金を渡して、すぐにあの子がいるか探した。