「あの時ちゃんと告白していたら、今も一緒にいられたかな?」

「きっとムリだったな。あの時は2人とも子供だったし、私はあなたを好き過ぎたもの。好き過ぎると幸せに一緒にいるのは難しいわ」

「そうだな。」
苦く笑って答える私に彼は寂しそうに呟く。

「ね、星と同じように人にも周期があるって話知ってる?2500万年。2500万年したら今、出会ってる人達とまた会えるの。
だからね、2500万年後にまた出会えたら‥‥」

「また出会えたら、その時は同じ時を過ごそう」
私の言葉を引き取るように、彼は言い切る。強い口調と優しい眼差しで約束をする。


「じゃあ2500年後。」
だから私達は連絡先も交換したりしない。きっとまた会えるんだから。その必要はないのだから‥‥。