涙―ルイ―





人混みから抜けて、2人でりんご飴を食べる。


けど、中川はあれっきり黙りこくっている。



「……嫌だった?」



沈黙に耐えきれなくなって、そう聞いてみる。



「…え?何が?」


「だから…、りんご飴の、屋台の、あれ」



言いづらくてもごもごと誤魔化しながら、そう言うと、中川は分かりやすく頬を染めた。



「ち、違うの、そうじゃなくて…」