涙―ルイ―





「な、成瀬くん、いいよ、払う」


「いーよ別に、こんくらい」


「彼氏にそんな遠慮することないよ、仲良いね」



屋台のおっさんに言われた意味が、一瞬理解出来なくて、

でも、理解した途端気恥ずかしくなった。



「…あー、そっすよね」



りんご飴を受け取りながら、一応乗っておく。


別に嫌な事じゃないし。


けど、中川の表情は、俯いていて分からなかった。