涙―ルイ―





「…あ」


「ん?」



屋台の間と人の間を縫うように歩いていると、ふと中川が声を上げて止まった。


中川の視線を追うと、その先にはりんご飴の屋台が。



「…食う?」


「…え?あ、うん…いい?」


「いいよ。俺も食う」



人混みを横断して、りんご飴の屋台へ行くと、丁度空いていた。



「おっちゃん、ふたつ」


「はいよ、400円ね」