「…みんな遅いね。待ち合わせ、何時だっけ」 「確か、5時半」 スマホをポケットから出して時刻を確かめると、既に6時。 「わ、30分も経ってる」 俺のスマホを覗き込んだ中川が、驚いたようにそう言う。 目の前で、花飾りが揺れて、桜の匂いが鼻をくすぐった。