確かに、前の彼氏と喧嘩別れしたのは二年も前の話。 取引先の上司だった。 仕事優先の私とは価値観が合わなくてぶつかり合ってばかりだった。 「遥ちゃん、仕事の鬼、だもんね。 浩輔のやつも心配してたよ。 遥ちゃんに無理させてないか、ってね。」 「えっ?」 市本さんがそんな風に思ってくれていたのは知らなかった。 「全然そんな素振り見せないのに、意外と優しいのね市本。」 皆川さんも意外そうにしていた。 「でも、私、無理なんかしてないです。 忙しくて大変だけど、毎日楽しいです。」