市本さんは呆れ顔で言う。 「だって、市本さん起きるの遅いから、冷めちゃいますよ?」 そう言うものの、コーヒーはまだ十分熱かった。 ────────── 「昨日はすみませんでした。」 食べ終わって、私は市本さんに謝る。 私が昨日引き止めてしまったこと。 「気にするな。 俺も戻りたくなかったんだし。 風邪を引いたときくらい、誰かに甘えてればいい。 それに俺は昨日…、いや、なんでもない。」