隣の部屋にフランス人



「でも、あの美女の上いくのは無理でしょ…」

見た目で勝てん!

「いやー、それは王子の好みによるでしょ?
莉々みたいな、自然派がタイプかもだし」

「何?自然派って?」

「美容に関すること何もしてない、自然派女子。
お肌よ、なるようになれ、的な」

「唯花、失礼ね!
最近がんばってるんだって!」


はあー…

なんか、見たくなかったな…

私が知らない王子の世界なんて。



私、王子が好きなんだってー…

信じられないよね?…ね?


そう思う?


好きって…

どんな感じなの――――!?




こうして、莉々の悶々と過ごす日々が始まった…