隣の部屋にフランス人


そ、そうなの?そうなの私?!

答えてー!


「恋だね、莉々」

「恋?」

「莉々は王子が好きなんじゃん」

「好きって…漫画じゃん!」

「漫画っていうか…恋は現実にあるものだよ」


その時、王子が私の方を振り返った。
そして、いつもの王子スマイルで私に手を振っている。


「彼女持ちに恋してしまった…莉々、頑張れ!」


えーーーーー!!

そういうことだったの?

私、王子が好きだったの?

いや、好きだったけど、
それは人間として好きだと思ってたけど…


いや、恋愛経験0ですからなー。

自覚がわかないぞ。


だけど、王子が彼女(らしき美女)と
楽しそうに話してる顔見るだけで
胸が苦しいんだよね…


本音。

その女と離れろーー!