「はぁっ…はぁっ!」


もう10分は走っている。


普段走らないから、もう足ががくがくだ。


でも急がなきゃ…


お店がしまっちゃう!


「はっ…はぁ…」


走ったけど…


「閉まっちゃった…」


お店の中は真っ暗。


もう、いないよね…


私のせいだよね。


私があんなひどい事言うから…


涙で視界がかすむ。


その時。


「あ…」


お店の奥の方が光っている。


もしかしたら…!


私はお店の裏に回ってみる。


裏口みたいなのを見つけた。


このドアが開けば…


ドアノブに手をかける。


右にひねると…


「開いた…っ」