「今日は、転校生が来ます。」


この時期に、転校生か…


「はい。入って。」


教室がざわつく。


「出雲 レオンです。」


「可愛いぃぃぃ!」


明るめの茶色にパッチリとした目。


確かに…美少年というのが似合いすぎる程の


男の子。


「アハハ♪よろしくっ!」


「きゃーっ!」


「羽咲っ!レオン君可愛くない!?」


隣の席の愛菜が話しかけてくる。


「あー。うん。」


「もー!つれないなぁ…って、羽咲には宇佐


木さんがいるから、他の男はどうでもいい


のかー。」


「彼氏がいるのは愛菜も一緒でしょー?」


「えへへっ♪」


「よろしく。羽咲ちゃん。」


「あ、どうも…」


「愛菜ちゃんも。」


「よろしく!」


どうやら私の前の席になったようだ。


…あれ?


ちょっと待って。


なんで、私たちの名前知ってるの…?