"rabbit vanira"


外観は、クリーム色。


ショーウィンドウの中には小さくて可愛


い、甘そうなマカロンや、カラフルなキャ


ンディーが置かれている。


「わぁ!可愛いっ!」


「そうだね…」


気持ちが悪い。外にまで甘い香りがかすか


にする。


「羽咲、顔色悪いよ?」


「大丈夫…」


「羽咲、お店から離れたところで待って


て。」


「でも…」


「いーの!羽咲がここまで連れてきてくれた


だけで十分!」


「愛菜…」


「でも、やっぱり少しだけお店を見てみたい


から、待ってて?」


「うん。ありがとう、愛菜。」


「ん!」


私は少し離れたところにあった、バス停の


ベンチに腰を下ろす。


…また愛菜に迷惑かけたな…そう思って


いた時…


「君はお店に入らないの?」