「羽咲…」


「んっ…宇佐木、さん…?」


「おはよう。」


「あ…おはよう、ございますっ…」


「…」


宇佐木さんは私のことをじっと見つめてく


る。


「…どうか、しましたか…?」


「うんん。可愛いなぁ、って。」


「!」


「そうやって顔を真っ赤にするとこ。本とか


わいい。」


「!」


「羽咲。」


「はい。」


「俺と結婚して下さい。」


「…はい。」


私たちはベッドの中で笑いあった。


今までいろんなことがあった。


ここまで来るのは大変で


出会った時の印象はお互いに最悪だったけ


ど、


今はお互いに愛し合える。


別れたことも、


喧嘩したことも、


死にかけた事だって、


3年も離れ離れだったけど、


その分二人とも、お互いを愛し合えた。


ねぇ、宇佐木さん。


うんん。


南さん。


私、あなたと出会えてよかった。


こんなにも愛せる人に


愛おしい人に出会えて


本当によかった。