「な、まえ…ヒック呼んで、くれた…ッ」




そう言うと鳴海が私を抱きしめる力が少しだけ強くなった




ねぇ鳴海、今何を考えてるの?
鳴海は何をしたい?

こんな事されちゃったらさ、私自惚れちゃうよ



「なる、み…ッ離して、よ…」



「…やだ」



「な、んで……」



離して、なんて言うけどほんとは離れたくない



このまま時が止まってくれれば

私には一番いい結末だ


でもそしたら、鳴海が報われないよ

私の願いはさ、鳴海が幸せになる事だけだよ

綺麗事って思うかもしれない

けどね、それくらい鳴海は私の中で大きい存在なんだ