イライラしたまま授業が始まってスイスイと進んでいく



「つまんない」



ボソッとつぶやいてノートに西山の顔を書く





1本線を2本横に書いて卵型の輪郭に、鼻を少し高めに書いて顎髭を濃く書いた




ニヤニヤしながら書いてて周りなんて気にもしてなかった




………………。



「おいこら」



少し低くした声が私の頭の上から聞こえて…




「あ…あははは」


笑ってごまかす私にニコッと微笑む西山




「手、どけてみ」



「嫌…かな??」



そんな私の意見を無視して手を簡単にスーッと下ろす



「これ、俺ちゃうやろな?」