「や、八乙女! 助けてくれてありがとう!」 「勘違いすんなバーカ」 なっ!? 「ほんと危なっかしいんだから」 頬っぺたをにゅーって摘むなんて酷い! 何よ…… 一瞬でも期待したわたしが馬鹿みたい。 そうよね。 八乙女は、最低男で意地悪がお似合いですものね。 「でも間に合って良かった」 何も良く、ない……。 その優しい顔ズルい。