「ですから。 言ったじゃないですか。 今日からあなた様の執事だと」 「執事だったら尚更! わたしの意見を聞きなさいよ……」 「いえ。 お嬢様を起こすのも大事な執事としての一つの役目です」 もう……いい。 この人に何を言っても通じない気がしてきた。 「それと」 「……なに?」 まだ要件があるのかしら? 「俺と恋のゲームを始めない?」 え……? 恋の───ゲーム?