カラスの羽のように真っ黒な髪の男は、こんがりと肌が焼け、ガラの悪そうな人だった。 その隣にはチャラチャラとアクセサリーを全身に身につけ黄金色の髪した、いかにも派手めな男。 どちらも成人しているように見える。 微かに煙草やお酒の匂いもした。 や、やだ……。 ニタニタと笑う二人の笑顔が気持ち悪い。 「へぇー… こんな細い腕してたら、あっという間に折れそう」 「きゃっ……! やめ……てっ! 痛い…っ」 特徴のある声で喋る金髪の男に、強くガシッと腕を掴まれる。