もう歩けないっ!


歩くの疲れた~……。




「八乙女のバカッ! 役立たず~!」




放課後になって、いつものように校門で待っていたけれど、いつまで経っても迎えの車が到着する気配がなく。



仕方ないから、こうして歩きで帰ってきているけど!



もう足が動かないし……



通学路を歩いたなんて、人生で初めてのことだ。



そして、もう一つ困ったことに。



来た道さえも忘れてしまっている。



そんなわたしは、完全に迷子の状態に……。