「着きましたよ」 「……行ってきます!」 早く八乙女のことなんて忘れてしまいたい。 なのに──。 「キャァ~~~ッ!! 八乙女様よっ!?」 車を降りれば、あっという間に生徒たちに取り囲まれてしまい……道をふさがれてしまった。 でも注目の的はわたしじゃない。 わたしの隣に立っている八乙女の方だ。 「今日も素敵……。 私を八乙女様のパートナーにしてくださらない!?」 「なに言ってるのよ! 私の八乙女様なんだからっ」