「お返事くらいされたら、どうなんですか」



少し口調がキツかったかな。



そんなことを頭の中で考えていると



───ガチャ



白いドアが勝手に開く。




「何よ……もう寝ようと思ってたのに」



ちょっと怒ったような顔で、部屋から出てきた穏花。



見上げながら必死に睨むとか。



何それ。


全然、意味ないんだけど。



これが彼女にとっては全力で警戒してるつもり、なんだろう。



可愛い表情するんじゃん。