小悪魔執事と恋ゲーム






「下ろしてっ。 ひとりで歩ける~!!」


「コラ、ジタバタすんな。 落っこちるぞ」




『俺と恋のゲーム始めない?』



気つけば、その一言で恋ゲームから始まった恋。



最初は八乙女を好きになることなんて、100%ありえない。



そう、ずっと思ってた。



イジワルな小悪魔で、口が開くとムカつくことしか言わないけど。



そんな八乙女がふとしたときに見せる優しさや、甘い顔を知るたび……



胸がどんどん熱くなった。



でも八乙女を好きになってはいけない。



本気になっちゃダメだって。



辛い恋から、何度も何度も逃げたくなって。



お嬢様でいたってなんの得にもならないと思った。



何より八乙女に、お嬢様扱いされることが悲しかったんだ。