「だめ。 ちゃんと俺の目みて言って」
八乙女の手がわたしの頬を包み込む。
これじゃあ、逸らせないじゃんか。
視線。
「……っっ、わたしちゃんと言ったでしょ!?」
「そんな可愛い顔する穏花が悪い。
抑えられなくなっから本当に」
大胆さも前より増したみたい。
当分は八乙女から逃げられそうにない予感……?
でも、なんだかんだ。
積極的な八乙女もイヤじゃなかったりする。
だって、悔しいくらい惚れ込んでいるんだもの。
八乙女にね。
「キャッ!?」
いきなりわたしを軽々抱っこすると、そのまま車に向かって歩き出す八乙女。



