「なに不満がってんだよ。
言っとくけどこれ、褒め言葉だからな?」
「だって……可愛さアップって」
「穏花って、ホント鈍感だよなー」
いやいや!
八乙女の言葉足らずのせいだから。
「前からすげぇ可愛いのに、それ以上可愛くなられても困るなぁって」
「どうして!」
「どうしてって……。 普通、そこ言わせる?」
「言ってくれなきゃ分からないもん!」
やれやれという顔をしながら
「んなの、他の男が寄りつくからに決まってるでしょ? まぁ力ずくでも指一本触れさせたりしないけど」
髪にチュッと口づけされる。
と同時にわたしの顔は、ぷしゅーとパンクしそうな勢いで真っ赤かに染まる。
さっきの寒さなんて、どこかに吹っ飛んでったくらい。



