「あのなぁ……穏花は、そもそも俺の女だって自覚が足りなさすぎなの」
「でも! 小娘一人手放したくらい、どうってことないって」
「は? 俺がいつそんなこと言った」
猫みたいに目を鋭くして声を尖らせる。
こんなこと猫嫌いな本人に言ったら、もっと怒られそうだけど。
「夢の中でそう……言ってたんだもん」
ほっぺたをふくらませながら拗ねるわたしに、八乙女は呆れ顔。
どうせまた。
わたしのこと、お子ちゃまだって思ってるんでしょ?
……別にいいよ?
わたしお子ちゃまだから。
八乙女の理想になれるくらい大人じゃないの……。



