「実はさ、アイツの会社で働いてんだ」 アイツ? もしかして、それって…… 「神代さんのこと?」 「そ。 しかも男だらけの職場でさ~、毎日むさ苦しくて仕方ないよ。 へへ」 でもどうして。 わざわざ神代さんのとこに決める必要があったんだろう? 八乙女の成績なら、他の仕事でも十分受かるはずなのに。 「今の立場だと完全に不利だからさ。 穏花との交際を認めてもらうためにも、俺もっと頑張らなきゃなって」 目を細めながら、ほんの少し照れくさそうに下唇を噛む。 わたしのため……?