小悪魔執事と恋ゲーム





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「お食事の用意が整いました」


「あ、ご苦労様…」




学園から帰宅して机に向かっていると、八乙女が部屋に入ってきた。



時計を見れば18時。



オレンジ色の空も、すっかり紫陽花色に染まっていた。



こんなに時間が経っていたなんて、集中し過ぎて全く気がつかなかったわ。




「課題の方は進められましたか?」



もう……っ!



この八乙女って人は、レディに対してズケズケと。



デリカシーってものがないんだから。




「まぁー普通かしら」




あんまり勉強は得意な方ではない。



でも毎回学年順位で10位以内には入っているし、心配いらないわ。




「ほぉー。 間違ってるじゃないですか」


「……勝手に見ないでよっ!!」