「本当ならこのまま黙って帰るつもりだったんだけど、偶然君が男に絡まれてるところを見かけて……つい、声かけちゃって」
「困ってたので、神代さんが来てくれて助かりました! それと…………」
3秒くらいの間を空けてから
「守ってもらえて嬉しかったです!」
照れ混じりに笑ってみせる。
神代さんは少しの間、目を大きく見開いて驚いた顔をしていた。
言葉にするのはちょっぴり恥ずかしい気持ちもしたけど、なんとなくちゃんと伝えておきたかった。
「こんなに可愛い格好されたら、
狙いたくなるのも無理はないか」
神代さんが何やらボソッと呟く。
でもその声が小さくて、ハッキリと聞き取れなかった。
「へ、?」
「ううん。 なんでもないよ」
でもニッコリ笑顔ではぐらかされてしまった。
……神代さん、なんて言ったんだろう?



