「違う違う!! そういう気になるじゃなくてっ」 わたし、八乙女一途だからね?! いつもは鋭いのに、こういうことには鈍い望ちゃんに驚く。 「もしかして、あの人?」 チラッと見る望ちゃんの先には、先ほどの男性客で。 その人もこっちを見ていた。 「ちょ! 望ちゃんっっ」 「もうなに、そんなに腕を強く引っ張ったら服が伸びるじゃない」 望ちゃん、冷静に言ってる場合~?! 話してることが本人にバレたりでもしたら! そう考えるだけで心臓に悪い……。