小悪魔執事と恋ゲーム





ベンチに腰をかけてから、膝にお弁当を乗せる。



袋のヒモを解いてお弁当箱を開けてみると、どこか懐かしい香りに包まれた。



色どりからも優しさを感じる。




「わぁー!! 今日も美味しそう……」




毎回、日替わりで変わるお弁当のオカズ。



今日は卵焼きにシャケの焼き魚。



野菜が多めの和風中心で、あっさりとしてるわね。




「あぁ、それ。 私が作ってみたんですよ。 
 気に入っていただけたなら光栄です」


「へっ!? こ、これ……全部作ったの? 
 八乙女が?」