「だが、心配は無用だ」 お父様は鼻高々にさせて言う。 「え? お父様……?」 さっきまでの重たい空気は一体どこへ? 「穏花が卒業すれば。 神代さんの息子さん、月冴くんと婚約し。 いずれは新居で同棲することになる」 婚約?同棲? 一気に色んなことを言われ、頭が混乱する。 いきなりそんなこと言われても……。 今のわたしには八乙女しか考えられないよっっ。 「嘘だっ……。 絶対に八乙女は帰ってくるもん!」 「穏花──!」