“即、外に追い出す!” と言っても俺が退治できる訳じゃないし。 後は薬に任せて、仕事に戻るとするか。 また昼になって様子を見に来よう。 かわいい寝顔に名残惜しいと思いながらも、そっとベッドを離れる。 足音を立てずに、そ~っと……そ~っと…… 「むにゃ……む……お母…さん……」 ビクッ──! 慌てて後ろを振り向くと、穏花は目を瞑っている。 な……なんだ。寝言か。 ホッと胸を撫で下ろす。 起こしたかと思ってマジ焦った。 あぁ……心臓に悪い。