小悪魔執事と恋ゲーム






“まさか気づいてないの?”



つまりそれは。



わたしじゃ八乙女をドキドキさせるのは、不可能ってこと?



そんなことも気づけない鈍感さに呆れたのね……八乙女は。




「ごめん……そうだよね。 
 わたしったら何言ってるんだろう、へへ」




無理やり笑って誤魔化す。



莉愛さんと何もかもが正反対。



そんなわたしが大人の女性を目指すなんて向いているはずもないのに、無理をして頑張っていたんだ。



と思うと、恥ずかしさが込み上げてくる。



莉愛さんには叶わない。



超えることだって出来ないのに。



本当バカだ……わたし。




「穏花にはいっつも心臓壊れそうなくらいドキドキさせられてんだけど。 これでも伝わらない?」




心臓に手を当てられる。