小悪魔執事と恋ゲーム





「せっかくですし、一緒にお昼食べませんか?」


「絶対にイヤ」


「そうですか。 では……」




おっ……


素直に帰ってくれる!?




───ヒョイ




「……え?」



あれれ?


何かがおかしい。



勝手に体が宙に浮いてる~……!?



「私がお運びしますよ。 お姫様抱っこ。
 好きですもんね、穏花お嬢様?」


「ちょっと……!! 今すぐ下ろしなさいよ…っ。 
 恥ずかしい~……」




取り囲んでる女子生徒たちは、そりゃあもう。



キャーキャー悲鳴状態で鬱陶しいったら、ありゃしない。



こんな変人執事のどこが一体、いいのやら……。