「終わりましたよ。」
「はぁ〜〜。良かった! これで安心ね」
用も済んですぐに出ていくだろうと思ったわたしは、わざわざ八乙女のことを確認することなく。
泡風呂に入った。
つもりだったのに、あれ──?
「……全然良くねーから。」
なぜか入れていない。
原因は浴槽のふちに八乙女の手が二つとも置かれて、閉じ込められちゃったから。
「ちょ……、どういうつもり!」
「こっちが聞きたいんだけど。」
急に右肩がずしりと重く感じる。
八乙女が頭を乗せたからだ。
当たっている髪がくすぐったくて、とにかく恥ずかしい……。



