:



°




今すぐ家に帰って八乙女を追い詰めてやる──!



そう、思っていた。



……けど。なんだか帰る気にもなれず、公園のブランコにただ揺られながら頭を冷やしていた。



何かと公園には縁があるみたい。



あれからどれくらいの時間が経ったんだろう。



鬼ごっこしていた子どもたちの姿がすっかり見えなくなって。



キィィ──と、わたしが揺らすブランコの軋む音だけが虚しく響きわたる。