「莉愛はさ…… 俺のこと好きだった?」


「うん。 大好きだったよ……すごく。 だけど、あの時の私は馬鹿で大切な人を一瞬で手放して傷つけた。 今も恨まれて当然だし、ヨリなんて戻せる資格が無いことも分かってる……」


「うん。」


「それなのに。 りーくんは何にも変わってなくて、相変わらず優しいままだった……。 でもその優しさが、今の私には締め付けられるの」


「……なんで莉愛が泣くんだよ」